JWCADは、国内で最も広く使われているフリーCADソフトのひとつです。 電気・水道・ガスといった設備業界でも導入している会社が多く、「無料でこれだけ使えるなら十分」と評価されています。
しかし、実務に活用していくと「便利だけど、あと一歩足りない」と感じることはありませんか? 特に見積や施工管理といった“業務全体の効率化”まで考えると、JWCAD単体では限界があるのも事実です。
この記事では、JWCADに足りない代表的な機能と、その解決策について整理します。
・完全無料で誰でも利用できる
・ユーザーが多く情報が豊富
・基本的な2D作図に十分対応
・設備業に特化した記号や部材データが標準搭載されていない
・積算・見積りとの連携機能がない
・図面管理や共有が紙やPDF頼みになりがち
「図面を描く」部分はカバーできても、「業務全体を効率化する」視点では不足が目立つのです。
水道配管・電気配線・ガス設備など、設備業には固有の記号や部材が数多く存在します。 JWCADでは汎用記号しか用意されていないため、自作登録や外部データを探す必要があり、作図効率が落ちてしまいます。
解決策:設備専用のCADソフトを併用すれば、標準で記号や部材が搭載されており、誰が使っても同じ品質の図面を短時間で作成できます。
設備業においては「図面を描くこと=見積りの基礎データを作ること」です。 ところがJWCADは図面と見積りが切り離されているため、数量を手拾いして表計算ソフトに入力する必要があります。
・時間がかかる
・拾い漏れや二重カウントが発生
・見積り精度が安定しない
といった問題が生じやすいのです。
解決策:CADと見積ソフトを連携させることで、図面から自動で数量を拾い出し、見積書を即作成できる仕組みが整います。
JWCADはシンプルな2D作図に特化しているため、図面のバージョン管理やクラウド共有の仕組みは備わっていません。 その結果――
・複数人で同時に図面を扱えない
・修正履歴がわからずトラブルになる
・過去図面を探すのに時間がかかる
といった問題が現場で頻発します。
解決策:クラウド対応の設備CADを利用すれば、事務所と現場、異なる拠点でもリアルタイムに同じ図面を参照可能です。
JWCADは「無料で使える2D CAD」として非常に優秀です。 しかし、設備業の実務を考えると――
・専用記号・部材の不足
・見積りとの連携不可
・図面管理や共有が不便
といった“足りない機能”があるのも事実です。
これらを補うには、設備業専用CADや見積ソフトとの連携が不可欠です。 JWCADの便利さを残しつつ、業務全体を効率化できる仕組みを取り入れることが、これからの工事店に求められています。
・導入前(JWCAD使用時) ・図面はJWCADで作成、数量は手拾い ・拾い漏れが月3~4件発生し、追加発注や利益減少につながっていた ・図面修正のたびに書き直しが発生し、1案件あたり1~2時間のロス
・導入後(申請専用CAD導入) ・図面から自動で数量を拾い出し、材料表を即作成可能に ・拾い漏れゼロに近づき、材料コストの予測が安定 ・修正も即反映でき、作業時間が平均30%削減 ・利益率も前年より5%改善
・導入前(JWCAD使用時) ・「JWCADで十分」と考えていたが、施主から「図面が見づらい」と指摘されることが増えた ・見積精度が不安定で、受注後に利益が残らない案件が発生
・導入後(専用CAD+見積ソフト連携) ・専用CADで作図の見やすさが向上し、施主への説明がスムーズに ・見積精度が安定したことで、施主からの信頼が高まり、紹介案件が増加 ・結果的に受注率が15%アップ
多くの工事店が、JWCADから専用CADへ移行することで“拾い忘れゼロ・作業時間削減・利益率改善”といった効果を実感しています。
上水道申請図面を作成する専門CADソフトです。
平面図から自動で立面図を作成します。各市町村の指針に沿った表記、使用材料の集計や申請書類のデータに至るまで対応します。
水理計算書の作成も行えます。
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下水道申請図面を作成する専門CADソフトです。
平面図から自動で立面図、縦断図を作成します。各市町村の指針に沿った表記、使用材料の集計や申請書類のデータに至るまで対応します。
本管図面(配管詳細図)を作成する専門CADソフトです。
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設備計画図面及び見積書を作成する専門CADソフトです。
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ガス配管図面(平面図・立面図)を作成する専門CADソフトです。
平面図から自動で立面図を作成します。図面上の入力データから使用材料を自動集計し、見積書までしばやく仕上げる事ができます。各社指定の台帳や仕様にも対応します。
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電気図面を作成する専用CADソフトです。あらかじめ登録された各種電気シンボルや配線を、左クリックだけで簡単に配置できます。さらに自動で部材の拾い出しや数量集計も可能です。 見積りソフトと連動させれば、作成した図面からワンタッチで見積書を作成することもできます。
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