現場で役立つ

都市ガスとプロパンガス
配管設計ルールと施工時の注意点まとめ

はじめに

ガス工事の現場では「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」が混在しています。
見た目は似ていますが、圧力・配管材・施工基準・安全対策が大きく異なります。

 

本記事では、都市ガス・プロパンガスそれぞれの特性と、
設計・施工・検査の正しいポイントを実務目線でまとめました。

 

都市ガスとプロパンガスの基本的な違い

 

 

 都市ガス

 

 

 プロパンガス(LPガス

 

 

 主成分

 

 

 メタン(CH₄)

 

 

 プロパン・ブタン

 

 

 比重

 

 

 空気より軽い(0.6)

 

 

 空気より重い(1.5〜2)

 

 

 供給方法

 

 

 地中導管による供給(ガス事業法)

 

 

 ボンベによる個別供給(高圧ガス保安法)

 

 

 供給圧力

 

 

 低圧:約2kPa(一般家庭)

 

 

 一次圧:約280kPa、二次圧:約2.8kPa

 

 

 用途

 

 

 都市部・集合住宅・商業施設

 

 

 戸建・店舗・地方エリア

 

 

 燃焼特性

 

 

 火力が弱めで燃焼速度が速い

 

 

 火力が強く燃焼速度が遅い

 

 

💡ポイント

・都市ガス軽いため上方に拡散。漏れ対策・換気口は天井付近に設置。

・プロパンガス重いため下方に滞留。排気口は床面近くに設ける。

配管設計ルールの違い

① 配管材料の選定

都市ガスは導管供給のためPE管が主流ですが、プロパンガスでは供給圧が高いため、耐圧対応品または被覆管を使用します。

 

「裸PE管」は原則としてLPガスでは用いません。

② 圧力区分と減圧器の配置

▶都市ガス(低圧供給)

  ・一般家庭:約2kPa(低圧)。

  ・長距離配管では圧損が大きくなるため、配管径を大きめに設計する必要があります。

 

▶プロパンガス(LPガス

  ・ボンベ内:約1.5MPa(高圧)。

  ・一次調整器で約280kPa(一次圧)に減圧し、建物入口の二次調整器で2.8kPa(二次圧)に減圧して機器へ供給します。

 

💡注意
一次調整器・二次調整器の選定を誤ると、ガス機器の燃焼不良や安全弁作動の原因となるため、必ず器具容量・距離・管径に基づいて設計します。

③ 配管ルートと換気設計

都市ガス:軽いため、漏えい時の拡散先は上方。
 → 天井部の換気・検知器設置が有効。

 

プロパンガス:重く下部に滞留するため、
 → 床面近くの排気・換気確保が重要。

 

また、プロパンではボンベ・調整器・配管の設置場所に通風性の確保が必須です。屋内設置は禁止されています。

施工と検査の流れ

  • STEP

    01

    気密試験

    配管完成後、まず空気または窒素を用いて気密試験(圧力保持試験)を実施。漏えいがないかを確認します。

  • STEP

    02

    ガス供給後の漏えい検査

    供給開始後に、石けん水または電子検知器で再確認。漏れ検査表・試験成績書を竣工書類に添付するのが一般的です。

  • STEP

    03

    書類・写真提出

    自治体・ガス供給会社によって、配管系統図、圧力試験記録、材質証明書、現場写真が求められる場合があります。申請前に最新の提出書類リストを確認しておきましょう。

お気軽にお電話でご連絡ください
052-459-5505 052-459-5505
8:00~21:00

ガスの図面作成をスピーディーに

手描きやJWCADでは、都市ガス/LPガスそれぞれの記号・凡例・圧力区分を手動で切り替える必要があります。
このため、入力ミスや申請差し戻しが発生しやすいのが課題です。

申請くんfガス」はこんなソフトです!

  • STEP
    01

    各種CADデータが取込み可能!

    建築会社が作成した図面を取り込み・編集することが可能です。レイヤ構造も引き継ぎ、わかりやすいレイヤ設定画面で簡単に整理できます。

    ※対応形式/DXF・DWG・JWW・JWC・SXF・SFC・PDF

     

    また、スキャナー読込機能も搭載しており、画像の縮尺合わせや傾き補正もボタン一つで修正が可能!複雑な敷地等も簡単にトレースが出来ます。

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  • STEP
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    配管の色やマークを専用にカスタマイズ!

    登録される配管の色やマーク形状は、お客様のご要望にあわせて打合せを行い、仕様作成を致します。それにより、お客様だけのオリジナルソフトの作成も可能です!

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  • STEP
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    ボタン一つでラクラク自動表記!

    管名称や口径、管延長、桝深はボタン一つで自動で表示されます。込み合った文字の間引き表示も可能!また、配管の交差箇所は自動で陰線処理を行います。
    ※ご要望にあわせてカスタマイズが可能です。

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  • STEP
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    平面図を元に立面図を自動作成!

    各市町村に合わせた表記文字・角度・器具で自動作成。従来の編集が大変だった立面図から劇的に進化しており、各種お助け機能満載で作業時間が大幅に短縮できます。

     

    また、多種多様な立面図や、配管の伸縮にも対応。

    配管やヘッダーサイズを伸縮すると関連する器具や分岐配管、さらには文字まで一緒に移動するのでラクラク調整!手前か奥かの自動認識があるので配管隠線位置もリアルタイムで処理されます。

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  • STEP
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    材料も自動集計!

    会社毎の使用材料をボタン1つで簡単集計!施工延長や埋設深、口径、エルボチーズ角度にいたるまで、こだわりの材料集計が可能です。

    材料の追加や編集作業も簡単に行えます。集計された材料は、各ガス会社様や御社の仕様書に自動的に入力されます。
    ※ご要望によりカスタムも行います。

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  • STEP
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    図面からの自動集計ですばやく見積書を作成!

    先ほど拾い出しをしたデータを、ボタン一つで各種御見積書へ自動入力が可能です。単価の変更や行の入替、挿入なども簡単に行えます。

     

    また、各ガス会社様仕様の見積書や各種書類もご用意いたします。

    ガス会社ごとに必要な書類が登録されているので、あとは選んで印刷するだけ!作成した図面は、縮尺を変えながら自由にレイアウトすることが可能です。
    ※ご要望にあわせてカスタマイズが可能です。

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まとめ

都市ガスとプロパンガスは、見た目こそ似ていますが、
圧力・設計・安全基準・図面表記すべてが異なる別物です。

 

✔ 設計段階でガス種を明確に区別する
✔ 減圧器や換気の配置を正しく理解する
CADテンプレートで凡例ミスを防ぐ

 

これらを意識するだけで、「検査での指摘ゼロ」「再施工なし」「設計工数の大幅削減」につながります。

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