共通費率で現場管理費を算定する場合、「純工事費」に対する比率で計算します。
現場の規模や種類によって様々ですが、国土交通省HPで示されている共通費の算定例から、約5~10%前後になるでしょう。
水道工事をする際は経費がかかりますが、その中に現場管理費といったものがあります。
現場管理費とは、工事現場を管理するためにかかる重要なコストのことです。
現場管理費に含まれる項目は全部で17つあります。
本記事では、現場管理費について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
工事費は「直接工事費」と「共通費」の他にも「消費税等相当額」で構成されています。
共通費をさらに分けていくと、「共通仮設費」「現場管理費」「一般管理費等」の3つに区分されています。
つまり、現場管理費は共通費に分類されるということです。
現場管理費は、工事現場を管理するための費用のことを指すのに対し、一般工事費は会社を運営・維持するための費用のことを指します。
工事費には含まれますが、現場に掛かる経費は含まれませんので、ご注意ください。
STEP
01現場管理者を含む現場で働く人たちの労務管理に関わる費用。
作業用の衣類・用具、現場作業員の食費や通勤費も含まれる。
STEP
02現場作業に関わる研修費。
協力会社との安全大会の費用も含まれる。
STEP
03印紙代や証紙代など、契約書や各種申請手数料等。
STEP
04工事中の事故に対応する工事保険をはじめ、火災保険、自動車保険、賠償責任保険などの費用。
STEP
05現場管理者を含む現場で働く人たちの給料、各種手当。
STEP
06現場管理者を含む現場で働く人たちの退職金もしくは退職給付金。
労務管理費や従業員給与と分けて計上する。
STEP
07STEP
08現場従業員に対する娯楽や慰安旅行などのイベント、健康診断や慶弔見舞などの費用。
STEP
09事務用品費現場で使用する事務用品の費用。
PCやコピー機、新聞、図書などの購入費も含まれる。
STEP
10現場で使用する電話代、郵送費、移動交通費、インターネット費など。
STEP
11現場に関わる得意先や来客等の接待費や宴会費。
起工式や落成式などの費用も含む。
STEP
12工事が原因で第三者へ損害を与えた場合に補償する費用。
STEP
13外部企業に工事を依頼した場合の費用。
STEP
14工事実績を登録するための費用。情報の登録により円滑に業務が行える。
STEP
15STEP
16現場管理者を含む現場で働く人たちの社会保険加入の有無や給与などを調査するための費用。
STEP
17社内打合せの費用、1~16の項目に該当しない費用。
共通費率で現場管理費を算定する場合、「純工事費」に対する比率で計算します。
現場の規模や種類によって様々ですが、国土交通省HPで示されている共通費の算定例から、約5~10%前後になるでしょう。
概算の予算を組むために現場管理費を計算する場合は、純工事費(直接工事費+共通仮設費)✕現場管理費率+積み上げ(10%程度)が公共工事の基準であると把握しておくとよいでしょう。